こんにちは、一級建築士け~です。
一級建築士に合格した人が、どんな過程を経てきたのか。
気になったことはありませんか?
勉強法の記事はたくさんありますが、
正直それだけでは「本当にできるのか」がイメージしにくいと思います。
僕自身も、勉強を始める前は
「どれくらい大変なのか」「本当に合格できるのか」が分からず、不安でした。
この記事では、一級建築士に一発合格するまでの流れを
実体験ベースでまとめています。
ノウハウや学習方法の話ではなく、
あくまで「リアルな過程や感想」をそのまま書いています。
これから受験をする人が、少しでもイメージを持てるようになればと思います。
この記事を書いている人
・地方大学卒→ハウスメーカー就職
・現場監督として働きながら一級建築士に一発合格
・その後ゼネコンへ転職
・一級建築士以外に宅建やインテリアコーディネーターなども一発合格
実体験ベースで、資格試験のリアルを発信しています。
受験を決めたきっかけ
ぶっちゃけ言います。
某資格学校の営業の方の口車に乗せられて、気がついたら講座に申し込んでいました。
当時大学4年生のけ~。
「建築士はいずれ取らないといけないんだろうな~」くらいの温度感で、勉強をするつもりはほぼありませんでした。
しかしある日、ポストに某資格学校の「問題集無料プレゼント!」的なハガキが届いていました。
心がピュアな当時のけ~は営業されるということもつゆ知らず、「いつか使えそうだからもらうだけもらっておくか」と安易な気持ちで問題集を申し込みました。
結果、あれよあれよという間に講座に申し込みをしてしまいました。
お金はどうしたの?と思うかもしれませんが、僕の就職先では、一級建築士の取得時に報奨金が支給されるのでそれで返せるという判断のもと、親に頼み込んで借りました。
勉強を始めたときの状況
勉強を始めたのは10月。
大学4年生で卒業論文の執筆にひたすら追われている時期でした。
ただ、そんな中でもやはり大金を払っていたので、せめて1日1時間は絶対にやるという気持ちでいました。
論文に追われつつも暇な時間はあったので暇な時間は遊び大半、勉強少しくらいのイメージで1日1時間だけは絶対に死守するようにしていましたが、2時間も勉強すれば良い方。正直あまり勉強していませんでした。
僕はそんなに真面目な学生ではなかったので、スマホ片手に一旦椅子に座ってやる気になったらやろう、くらいのノリでしたね。
講義開始~年末:構造力学と法令集の洗礼
週に1,2回の講義が11月下旬頃からスタートしました。
最初は構造力学でした。
僕の通っていた学校では各週の講義までにやってくること(宿題)を明確に与えられていたので、それは必ずするようにし、最低限のことはやるようにしていました。大金がかかってますから
幸い、大学で多少やっていたので、内容は理解できていました。
問題はその後です。
構造力学の講義を乗り切り、年末年始の長期休暇に入ろうというところで学校からの宿題が…
「法令集のセットアップは年内に終わらせましょう」
僕は思いました。ただシールを貼って下線を引くだけでしょ?そんなのすぐ終わるじゃん。と。
気乗りしませんでしたが、少しやっとくか、と思い当日の夜の入浴前の時間にちょろっとやってみました。
ん…?これ終わる…?量おかしくない…!?
思わず呟きましたね。すごいんです、インデックスはまだしもアンダーラインとマーカーの量が!
これはやばいと思いましたが、集中してやりたい作業ではない…
結局、年末年始に実家のこたつでテレビを見ながら、何も考えずに線引きとマーキングをしていました。
マーカーを握りながらレコード大賞を、ボールペンを握りながら紅白歌合戦を。
頭を使うものではなかったのでながら作業で進めました。
かれこれ30時間くらいかかりましたね。
なんとか年末年始休暇中に法令集のセットアップを終わらせました。
ただ、この法令集のセットアップ、まじで年末年始でやっておいて良かったと思っています。
年末年始休暇を終えて本格的に勉強を進めていかなければいけないフェーズに入ってからでは時間を取るのが難しいです。
加えて、他の受験生も年末年始休暇中に終わらせています。
ここでつまずくと他の受験生と比べてかなり出遅れてしまうので、何が何でも終わらせないといけないと焦って必死になってやりました。
一般的にもよく言われているように、法令集のセットアップを年明けまでに終わらせていることが試験合格の大きなポイントだというのは間違いないと思います。
年明け~GW:一番きつい本格学習期間
年明けからは本格的に資格学校の講義が始まりました。
週に2回の講義があり、日曜日と火曜日の夜に受けていました。
正直、この期間(かなり長い期間ですが)が一番しんどかったです。
毎週の講義の進むスピードがとにかく早い。1週間でテキスト100ページ分近く進むということもザラだったと思います。
この100ページ分のテキストを一通り読み、その範囲の過去問を解く。
加えて前の週の範囲の復習のための過去問も解かなければならず、1日3時間は勉強しないとついていけませんでした。
3月まではまだ就職をしていなかったのでなんとかなりましたが、4月からは勉強時間の確保がかなり厳しかったです。
通勤の電車、お昼休憩、帰宅してからの時間をかき集めてなんとか3時間程度の勉強時間を取れるようにしていましたが、まーあしんどかったですね…
休日はもちろんほぼ丸1日勉強です…
インプットの期間が長く続くのでモチベーションの維持もかなりしんどいです。
ただ、この期間、毎週の内容はその週で完璧にするつもりで取り組んでおいたので直前期に焦ることがなくなり、かなり楽でした。
また、GW頃になると模試が行われるようになるんですよね。
この模試は未学習範囲も含まれますが、自習で先回りしてくださいと言われます。
無理です。普通に時間が足りません…
正直、この時期の模試までに全範囲の学習を済ませておくのは無理だと思っています。
ただ、模試とその後の勉強期間で以下のことを意識していました。
・自分の苦手分野を洗い出すこと
・苦手なものから絶対に逃げないということ
の2点です。
私も正直思っていました。
苦手な部分は他の得意な部分で補って、トータルで8割取れればOKでしょ。と。
ただ、この考え方結構危ないです。
自分の得意な科目の本試験がめちゃくちゃ難しかったら…?
苦手科目で過半の得点ができずに、科目別基準点をクリアできなかったら…?
不安要素が多いです。しかも致命的です。
僕も施工が大の苦手で、環境・設備、構造が得意だったので施工は16点くらい、環境・設備、構造でそれぞれ9割取ればいいと考えていました。
ですが、この時期の模試で施工は13点、環境・設備は14点と思うような点数が取れずなかなかに危ない状態でした(構造は26点でまずまず)。
これはヤバいと思い、昼食を済ませたあと30分は必ず施工の勉強をし、毎日必ず施工の勉強時間を確保していました。
覚えなければいけない数値がとにかく多いので、画像等も調べつつ問題集を何周もして内容を頭に叩き込むようにしていました。
この甲斐あってか、本試験では施工は9割取ることができました。
とにかく、この時期は毎日の勉強時間をなんとかして捻出し、自分の苦手分野から逃げずに克服することを大事にしていました。
GW後~直前期:ひたすら問題演習
GW後の模試が終わると、また6月中旬まではこれまで通り毎週の講義が再開します。模試の時は未学習範囲がありましたから、その残りの範囲の講義ですね。
この約1か月はこれまで通り、毎週の予習復習の時間をなんとか確保します。
模試を終えて一息つきたいところではありますが、この時期に学習する内容はできるだけ完璧に近い状態にして直前期の負担を減らしたいところです。本試験も近いのでしっかりやれば忘れないです。
模試までに先回りして終わらせられていると、この時期に試験前の追い込みを開始できるのでしょうね…
6月下旬からは完全にアウトプット期。学校の講義も直前対策にシフトします。
講義(と言っても授業のようなことはほとんどしなくなります)が週2回から3回になり、毎回模試のように問題をひたすら解くような時間になります。
問題を解いて知識の再確認、理解していない内容の洗い出しをするような期間です。
もちろん講義時間以外にも毎日時間を捻出してひたすら問題集をやりこみます。
僕もとにかく毎日ひたすら問題集を解いて、分からない問題の洗い出しをしてその確認をする。というのを繰り返していました。
ただ、このときに自分なりにやっていたのは、
・分からない問題だけをマーキングする
→分からない問題が分かる問題になるまで繰り返し解く
というやり方です。
分かる問題はもうそれ以上勉強する必要がないので、分からない問題だけにマーキングをします。
それを何周も繰り返します。
すると分かる内容に使う時間が減るので、勉強の時間効率が良くなると思ったからです。
理解して解ける問題については、もはや解説は読んでいませんでしたね(笑)
とにかく問題を解いて、自分の分からない内容を洗い出し、頭に叩き込むことを意識していました。
昼休みや通勤時間などのスキマ時間では手軽に取り組める計画、環境設備、施工あたりを勉強していました。法規は法令集が必要なので家でまとまった時間を確保して取り組むようにしていました。
苦手だった施工は模試以降、毎日欠かさず問題集の小口が茶色くなるくらい、とにかく回しました。
直前期は問題を解けば解いた分だけ身になる期間だと感じました。
必死になって取り組めば模試の点数もぐんぐん上がっていきます。
この時期は自分の日々の成長を実感できるので勉強が楽しくなります!
学科試験前日
学科試験前日は土曜日ですが、僕は休みではなかったので有休を使いました。
といっても、一日中根詰めて勉強していたわけではなく、体調を崩さないように気をつけながら最後の総仕上げをしていたという感じです。
普段の休日であれば10時間くらいは勉強するのですが、前日時は7時間くらいしか勉強していませんでした。とにかくたくさん寝て体調を整えるのが一番大事だと思い、そこまで追い込みはしませんでした。
勉強内容としては「最後の総仕上げ」的な薄い冊子が学校から配られたので、それを一通り確認したほか、覚えられずに何度も解き直した問題を再度確認していました。
あとは、ごちゃごちゃになりそうな数値(例えばコンクリートの練り混ぜから打ち込みまでの時間と打ち重ね時間)を再確認するような形で、最終確認という感じでした。
自分が「不安かも」と思っている内容の最終確認をしておくと次の日の自分が少し気楽になると思います。
結局、試験前日だからといって何か特別なことをするわけでないんですよね。
明日の試験当日に自分が不安にならないように準備する、というのが前日の大半の受験生の過ごし方なのではないでしょうか。
正直、僕は「なるようにしかならないでしょ」と思っていたので、現実を見て無理なくやれることはやっておこうくらいの気楽さでした。
学科試験当日
試験当日の朝も特にいつもと変わりはありませんでした。
しいて言えばいつもよりも少しゆっくり起床して睡眠時間を長く確保した、くらいでしょうか。
本試験中に頭が回らないと致命的なので、睡眠時間を確保し、朝ごはんもしっかり食べました。
出発するまでの余った時間は、前日同様、不安な内容を確認する時間にあてていました。
試験会場へは徒歩だったので、特に何かしながらではなくただ歩いて向かっていました。
会場にはかなり早く到着したので、その時間も最終確認にあてていました。パッと思いついた不安な内容を確認するような感じでした。
試験会場では資格学校の方が「最終チェックリスト」的なものを配っていましたが、王道問題メインで受験生の大半が把握している内容だったので、さらっとだけ確認し、自分のテキストで最終確認をしていました。
そして、ついに学科試験が始まりました。
受けてみての正直な感想は、
なにこれムズっ、聞いたことないことだらけ!
でした。
見たことも聞いたこともないような問題がたくさん出てくるように感じるのです。
もちろん過去問や類似問題は多く出てきますが、聞いたこともないような問題も各問題の中に散りばめられていました。特に設備なんかは本業で携わっていないと知らないような内容も多かったです。
過去問も言い回しを変えて出題されたり、テキストの端っこに記載されているようなかなり昔の問題も出題されており、一筋縄ではいかないなという印象でした。
特に計画、設備、構造が顕著で、いわゆる新傾向問題が多く出題されて自分の頭で理屈を考える必要がありました。
自分の頭で考えてマークするしかないので、最後まであがき、無事に全科目を終えることができました。
試験を終えたあとの帰り道は、ひとまず終わったという安堵感と、この先製図試験も待ち構えているのかという不安が入り混じっていました。
試験終了直後は各学校とも回答が出揃ってはいないので、自己採点ができるのは夜でした。
自己採点をするまでのこの時間が精神的に一番キツい。
合格っぽいか不合格っぽいかすら分からないので、安心もできないし吹っ切れることもできない…
めちゃくちゃしんどいです…
そして夜、不安と期待が入り混じる中、某資格学校の解答速報を確認しながら計画から順に自己採点をしていきます…
採点ミスをしていないか何度も何度も確認します…
結果
計画 18/20
環境・設備 17/20
法規 27/30
構造 28/30
施工 23/25
合計 113/125
見事に9割の点数を取ることができていました!
思わず叫びながらガッツポーズしました。
正直、計画と構造は全然手応えがなかったので、点数を取れていてめちゃくちゃびっくりしました。
自己採点直後、学校の担当営業の方からも電話があり、「いけましたね!このまま頑張りましょう!」と話をしました。
これにてひとまず学科試験は突破となりました(8月末の正式な合格発表にて確定)。
次に製図試験が待ち構えているというのは分かっていましたが、その日はやりきった自分を少しだけ甘やかし、封印していたゲームをしました(笑)
翌日からさらなる地獄が待っているともつゆ知らず… これはまた別の話…
学科試験を終えて
そんなこんなでなんとか学科試験を初学で突破することができ、製図試験への挑戦権を手にすることができました。
勉強を始めてから学科試験本番まで、資格学校の講義時間も含めて合計で1000時間ほど勉強しました。
・月平均:100時間ちょっと ※直前期の6月、7月は160時間ほど
・週平均で25時間~30時間くらい ※直前期の6月、7月は40時間ほど
当時は二級建築士も含め他の資格は持っていない状態でしたが、大学の授業での予備知識もあったうえでのこの勉強時間なので、本当に時間のかかる過酷な試験だなと感じます。
製図試験編へ
学科試験を突破し、次は製図試験へ
ここからさらに厳しい鬼のような製図試験対策が始まっていきます…
合格した勉強法について
ここまで読んでいただいて、
「じゃあ具体的にどうやって勉強したのか?」
と思った方も多いと思います。
実際に自分がやっていた勉強法は、
現在詳しくまとめているところです。
・どの時期に何をやったか
・どれくらい勉強時間を確保したか
・問題集の使い方
など、今回の内容を再現できる形で解説します。
公開したらこの記事にも追記するので、
ブックマークしておいてもらえると嬉しいです。
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